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乳歯歯髄幹細胞(SHED)とは
SHEDStem cells from
Human Exfoliated Deciduous teeth

乳歯歯髄幹細胞(SHED)は、乳歯の歯髄組織から単離される間葉系幹細胞(MSC)で、従来より広く研究されている骨髄や脂肪組織由来のMSCとは、次の二点で大きく異なります。

  • ① ドナーが子どもであるため、細胞年齢が若く、増殖能力が非常に高い
  • ② 外胚葉系の神経堤細胞を発生起源とし、神経栄養因子の産生能力が非常に高い

当社独自の製法で単離・培養したSHED(SQ-SHED)は、さらに増殖速度が高く、各種栄養因子の産生量が多いことが確認されました(特許出願中)。

この SQ-SHED はこれまでに、脳性まひ、脊髄損傷、難治性骨損傷、重症下肢虚血など、複数の病態モデル動物に対し、高い有効性を示すことを確認しています。

乳歯歯髄組織-SQ-SHED
SQ-SHEDの増殖曲線
他のMSCとの増殖速度比較

DPSC: 永久歯由来歯髄幹細胞
BMSC: 骨髄由来MSC
ATSC: 脂肪組織由来MSC

SQ-SHEDは、他のMSCとは大きく異なる遺伝子発現パターンを示し、遺伝子オントロジー解析の結果、
①神経成長、②血管新生、③細胞遊走 に関連する遺伝子群の発現が高いことが分かりました
これらはいずれも、組織の再生にとって重要な生物活性です

網羅的遺伝子発現解析

各ドットは異なるドナー

網羅的遺伝子発現解析

DPSC: 永久歯由来歯髄幹細胞
BMSC: 骨髄由来MSC
ATSC: 脂肪組織由来MSC
NDF: 新生児皮膚由来線維芽細胞

網羅的遺伝子発現解析

蛋白レベルにおいても、SQ-SHEDは他のMSCと比べて、
①神経成長、②血管新生、③細胞遊走
に関連する栄養因子の産生量が特に高いことを確認しています

関連栄養因子の産生量
関連栄養因子の産生量
関連栄養因子の産生量

各ドットは異なるドナー

関連栄養因子の産生量

同じSHEDでも、SQ-SHEDはFBSや他の市販培地で培養したSHEDと比べて
①神経成長②血管新生
に関連する栄養因子の産生量が高いことを確認しています

SQ製法の優位性

SQ製法の優位性