エディタV2
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脳性麻痺とは

周産期(胎生期~新生児期)に、何らかの原因によって脳に損傷が起きた結果、姿勢および運動機能に永続的な障害が生じている状態のことを言い、運動障害に加え、知能障害を生じることもあります。主な原因としては、出生前後の低酸素状態、胎生期における母体の感染、早産による低出生体重などが挙げられます。周産期医療の進歩にもかかわらず、脳性麻痺の発症率は減少しておらず、新生児の約500人に1人が発症すると言われています。国内患者数は7.8万人(うち2.4万人は18歳未満)と報告されており、米国と欧州を合わせると、10歳未満の患児数は約24万人と推定されています。


急性期(出生直後)

新生児仮死など低酸素性虚血性脳症(HIE)が疑われる児に対し、脳性麻痺を防ぐ目的で低体温療法が施されますが、効果は十分ではありません。自家臍帯血幹細胞投与などが検討されています。


遠隔期(慢性期)

脳性麻痺が確定した後は、各種リハビリテーションが行われますが、確立された治療法はなく、新しい治療法が望まれています。痙縮に対してはボツリヌス療法が行われることもあります。
※出生時に異常が見られなくても、成長過程で脳性麻痺が判明することも少なくありません。

GCT-103

SQ-SHEDは、当社の研究および名古屋大学との共同研究において、慢性期脳性麻痺モデル動物への静脈内投与により、脳内神経の新生/再生を促進し、運動機能障害を改善させることが確認されており、脳性麻痺遠隔期に対する新しい治療法となる可能性が期待されます。現在、自己の乳歯から製造したSQ-SHED製剤の忍容性、有効性を確認する臨床研究が名古屋大学で実施中です。また、S-Quatre®で製造したマスターセルバンクを原料とした同種SQ-SHED製剤の治験実施に向けた準備も進めています。

Publication

脊髄損傷

Protective Mechanism of Stem Cells from Human Exfoliated Deciduous Teeth in Treating Spinal Cord Injury. J Neurotrauma
Nishii T, Osuka K, Nishimura Y, Ohmichi Y, Ohmichi M, Suzuki C, Nagashima Y, Oyama T, Abe T, Kato H, Saito R.
J Neurotrauma. 2024 Jan 23. doi: 10.1089/neu.2023.0251. Epub ahead of print. PMID: 38185837.


脳腫瘍

Efficacy of HSV-TK/GCV system suicide gene therapy using SHED expressing modified HSV-TK against lung cancer brain metastases
Oishi T, Ito M, Koizumi S, Horikawa M, Yamamoto T, Yamagishi S, Yamasaki T, Sameshima T, Suzuki T, Sugimura H, Namba H, Kurozumi K.
Mol Ther Methods Clin Dev. 2022 Jul 6;26:253-265. doi: 10.1016/j.omtm.2022.07.001. PMID: 35892087. PMCID: PMC9307584.


Potent bystander effect and tumor tropism in suicide gene therapy using stem cells from human exfoliated deciduous teeth
Horikawa M, Koizumi S, Oishi T, Yamamoto T, Ikeno M, Ito M, Yamasaki T, Amano S, Sameshima T, Mitani Y, Otani Y, Yan Y, Suzuki T, Namba H, Kurozumi K.
Cancer Gene Ther. 2023 Jan;30(1):85-95. doi: 10.1038/s41417-022-00527-5. Epub 2022 Sep 8. PMID: 36076062.


Migration Capacity of Stem Cells from Human Exfoliated Deciduous Teeth Towards Glioma
Yamamoto T, Koizumi S, Oishi T, Horikawa M, Asakawa T, Yamasaki T, Sameshima T, Mitani Y, Namba H, Kurozumi K.
J Integr Neurosci. 2022 Nov 25;22(1):1. doi: 10.31083/j.jin2201001. PMID: 36722233.